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パキスタンの思い出~悠久のパキスタン1,2

2007/03/22 21:48

 

本日は朝日新聞の「毒ガス兵器―中国での回収を急げ」という社説に噛みつこうと思ってエントリーを書き始めたのですが、途中でどうにも怒りが先行してしまい、支離滅裂なテキストになってしまったので方針変更をしました。

EXでも連載が始まっている「悠久のパキスタン」にからめて、パキスタンで暮らしていた頃の思い出などをつらつらと書いてみようと思います。たぶん、パキスタンという国名を聞いて明確なイメージを持たれる方は比較的少ないと思います。私が暮らしていたのは1980年から一年間でした。あの当時は日本からの観光客もほとんどいませんでしたし、ホテルなどの観光インフラも整備されているとは言いにくい状態でした。

しかし、記事にもあるようにモヘンジョダロやハラッパーの遺跡のような古代文明遺跡もあり、また、ガンダーラ美術を中心とした仏教遺跡も数多いのです。また、インドから独立するまでのムガール朝関係の歴史建造物もあり、本当ならば観光の目玉になる素材はとても多いんです。

ガンダーラ遺跡のひとつ
小部屋がいくつもあって、かつて僧侶が修行をしたんだそうです。
手前のサングラスをかけた方は伊藤忠商事の支店長さんです。


ここは記事でも紹介されているアフガニスタンとの国境です。国境とは言っても、両国にまたがって分布している民族もあり、彼らはパスポートも持たずに自由に往来していました。現在はもっと厳しくなっているのかもしれません。


ここは国境近くのマーケット。実は密輸品ばかりを扱っています。ピストルやライフルを売っているエリアもあり、山に向かって試し撃ちをさせてくれます。とにかく厳しい暑さです。夏は最高気温が50度に迫ることもあるんです。


私が滞在していた頃も研究者や写真家などの方々がパキスタンを訪れ、我が家に滞在された方もけっこうおられます。ホテルなどの整備が薄いとは言っても、私が住んでいたイスラマバードという首都には、さすがにホリデイ・インとインターコンチネンタルホテルがありました。しかし、どうしても日本の旅行者は和食を召し上がりたくなるようで、そうするとホテルから我が家に本拠地を移される方も多かったのです。

そういったお客様のアテンドをするのも商社マンの仕事の一つのようでした。

印象深かったお客様は、ガンダーラ研究の樋口先生、写真家の並河萬里さん・・・・。あと、文筆家(エッセイスト)の木村治美さん。
樋口先生からは考古学のおもしろさを教えていただき、並河萬里さんにはシルクロードの旅の興味が尽きないお話を伺うこともできました。木村女史は後に滞在中のエピソードをまとめた「曙のイスラマバード」を上梓されました。

これからしばらくの間は、産経の「悠久のパキスタン」にあわせて、パキスタンで出会った人々のことなどを中心に「住んでみたパキスタン」をご報告させていただきたいと思っています。


さて、第一回目の今回は私が住んでいたイスラマバード(Islamabad)を中心にご紹介します。Islamabadとはイスラムの都市という意味です。1961年に建設が始まった人工都市で、パキスタンの北部に位置します。私がいた頃は周囲16kmほどの完全な計画都市でした。
ラワルピンディという旧市街とツインシティを形成していて、行政府と官庁、各国大使館の街と言っていいでしょう。イスラマバードは政治の都市であり、南部のアラビア湾に近いカラチは大阪のような商業都市で、人口も多くビジネスの中心地になります。私の父も商社に勤めていましたが、この当時は三菱・三井・住友・伊藤忠・日商岩井の各商社とNEC、通信施設の指導にあたっていた電電公社と国際電電の研究所がありました。
あとは国連関係者と大使館の人たちで、日本人は赤ちゃんまで入れても50名くらいしか暮らしていませんでした。

この地図でお分かりの通り、イスラマバードはカシュミール地方のふもと、カラコルム山脈にほど近い場所に建設されました。そのおかげで、夏の暑さが厳しい時期には、比較的手軽に避暑地に脱出することができるのです。


写真上部の長方形のエリアがイスラマバードです。下(南)に見えるのがラワルピンディです。ラワルピンディとの間にある緑地帯にはゴルフ場や乗馬クラブ、スポーツレクリエーション施設があります。


私が滞在していた当時は外国人がパキスタンに居住するためには最低7人の使用人を雇用することが義務づけられていたようです。執事、コックさん、ドライバー、選択屋さん、掃除をする人(テーブルの上の片付けは執事の仕事ですが、床の掃除は別に専門の人がいます)、門番(昼・夜)。
だいたいにおいて、技術系の使用人ほど偉いようです。基本的にはカースト制度はないことになっているのですが、執事やコックさん、それにドライバーと、その他の使用人さんとの間には大きな格差があるように感じました。

それぞれの使用人の人たちは、自分が仕えている家族に対しては相当な忠誠心があります。平たく言えば、日々の生活で自分でやらなくてはいけないことはほとんどありません。と言うよりも、自分でやってしまうと使用人にバカにされてしまうのです。使用者はと使用人の間には普通の日本人が想像できないくらいの高い壁が存在しています。

ところが、日本人の奥様方は現地の使用人がやることに満足できないのです。そこでついつい自分で処理してしまうケースが多いのですが、そうすると使用人との間で軋轢が生まれる原因となってしまいます。私のように大ざっぱな人間には天国のような環境なんですけど・・・・

例えば居間で寛いでいるときに、何かを床に落とすとします。すると瞬く間に執事がすっ飛んできて拾い上げてくれます。お分かりになるでしょうか?常に使用人たちに見られていると言うことなんです。ときどき、こうした環境に耐えられなくて帰国してしまわれる奥様方もいらっしゃるようでした。

さきほど書いたように、私のようなアバウトな性格の人間にはホントに天国みたいな環境です。日本にいれば悪習であるものが、パキスタンでは美徳になってしまうのです。だから、私は現地の使用人の人たちの間で評判が良かったんです。「チョータ・サーブ(サーブは「旦那さん」、チョータは「小さい」の意。日本語にすると若旦那?)は若いのに大物だ」っていう評価になっちゃうんですよ。

ただ、私は学生の身分だったので当然ですが、何かしてもらったときは心から「ありがとう」の言葉をかけていました。彼らにとっては、私たちの「ありがとう」と「笑顔」がなにより嬉しいもののようでした。


イスラマバード(Islamabad)の我が家の勝手口です。宝石売りなどの行商人さんや大道芸の人も登場します。この日はヘビ使いのおじさんが芸を見せてくれました。6人の男性が我が家で働いてくれていた人たちです。真ん中の大きい人は父の事務所のオフィサーですから、使用人とはちょっと違います。一番右に立っている人が執事兼コックさん、彼の後ろに隠れている子は何かの見習いさん。黄色いパンツのおじさんは選択屋さんで、オフィサーの左にいる男の子がコック見習い。一番左が昼の門番さん!



ここはイスラマバード市内のマーケットです。こういったマーケットが市内にいくつか点在しています。



激恥ずかしい写真ですが・・・。後ろに写っているのがイスラマバード市街です。ここはマルガラ・ヒルという、唯一のビュー・ポイントです。上掲のイスラマバード市街写真の北部の緑地帯にあります。




パキスタンという国は、拙エントリー「親日国 パキスタンでのこと」でも触れたように、ちょっと信じられないくらいの親日国家なんです。こちらがパキスタンを全然知らないのに、出会う人々の多くが日本をよく知っているのです。知られているのに知らない国パキスタン

これから少しずつパキスタン徒然話をご紹介していこうと思います・・・・。



今日の食事
今日は会社の帰りに姪っ子と待ち合わせをしました。時間の関係で姪っ子の学校がある吉祥寺で待ち合わせをして食事をしてきました。

本日のメインディッシュ!仔牛のカツレツ~
私がライスを2皿食べたわけではありません。一皿は姪っ子のです。


デザートのババロア!かな~り美味しかったです(^^)



渋谷まで戻ってきたところで、「パフェが食べたい!」との姪っ子の仰せが・・・
え”っ~~~!?さっきババロア食べたじゃな~~~~い!
と抵抗しても無駄でした・・・・

で、姪っ子の「ひめいちごのパフェ」


私は季節を感じる「サクラティー」にしました・・・

カテゴリ: その他  > 日記    フォルダ: 日記

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コメント(16)

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2007/03/22 22:57

Commented by - さん

( ̄O ̄)パクッ…(((( ̄* ̄)ンンンン……( ̄~ ̄)モギュモギュ…

いいな~パキスタン!使用人が6人なんて天国だー!
我が家のママンは絶対行きたいと思う・・・今日もお惣菜売り場のものだし。

カースト制度がなくなってても壁があったんだぁ
でも喜ぶ顔をみると嬉しいってなんか、いいな~(TдT) アリガトウ

renotaは昔からインドが好きだったから(行ったことないけど)、
きっと気に入りそう!なんてか、夕闇が似合う感じ。神秘的ってーか
(意味不明ъ( ゚ー^) 誤爆スマソ)
でも気温50℃は・・・暑い所苦手なんだよなι(´Д`υ)アツィー ありえん!

姪っ子さんとホント仲良しだねー
いちごパフェとは別腹なのかっ!女の子だね~(・∀・)ほう
(;゚д゚)ァ....自分も戸籍上は女じゃーんアワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ

 
 

2007/03/22 22:58

Commented by 丸山光三 さん

えっ、Koryuさんって野口五郎そっくりだあーっ!

それはそうと、で食事は主には、やっぱりカレーなんでしょうか?

 
 

2007/03/22 23:40

Commented by damedakorea さん

こんばんは~

パキスタンの貴重なお話ありがとうございます~
使用人に囲まれた生活・・・羨ましいですね。
カースト制度があった国のホテルでは洗濯した物を干しておかないよう聞いていた事があります。ホテル従業員が洗濯するような身分の客にはきちんと清掃等をしてくれないとか・・・
これからのエントリーも楽しみです。

最後の美味しい物の数々・・・
夜に見るのはきつい!またお腹減ってしまう・・・・

 
 

2007/03/23 00:16

Commented by sarah さん

パキスタンといえば、バングラデシュ(いわゆる東パキスタン)とイギリスの関係も、いずれお願い~

吉祥寺のバウスシアターってまだあるのかな~最近行かないからわからないけど、あそこシートが独特なんですよね
飲み屋とかもいい雰囲気のとことろがあって(・∀・)イイ!!

 
 

2007/03/23 01:27

Commented by 商人LV・6 さん

こんばんは~!!!

パキスタンライフ、興味津々です♪
続編もワクワク~です♪

仔牛のカツレツ・・・
ういなーしゅにっつぇるのような・・・
ごくり・・・(・q・)旨そ~♪

で、デザート祭り♪
いいな、いいなぁ~♪
イチゴ美味しそう~!ババロア~!!!
'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

 
 

2007/03/23 09:46

Commented by torisan さん

きゃ~~~~~。でたぁ~~
野口五郎?うん、そういえば確かに。
お声はどうかな~?あ、サインください!長い髪が・かわいいね~。

で、渡辺昇一の眼鏡をはずして・・醤油をふりかけて・・むじゅかしい。
どんなかおして姪っ子ちゃんと歩いてるんだろ。鼻の下ながめかな?失礼。

いいないいな、素敵な体験、若旦那の徒然話。期待してま~す。

 
 

2007/03/23 10:58

Commented by 珈琲好き さん

小龍景光さん おはようございます。
パキスタンって余り良い印象が無かったのですが思い直しました。
親日国なのですね~。この前 Skype で知らないパキスタン人からメッセージが届いていたみたいなのですが英語だったので放置しちゃいました。悪い事したかなぁ~(でも英語で返事出来ないんでしょうがないですよね)
6人の使用人ですか。快適な生活ですね。羨ましい~
誰も聞かないから聞いちゃお。綺麗なお姉さんは誰ですかぁ~? お母さん? お姉さん?

可愛い姪っ子さん。甘やかしてますねぇ~ ^^
また続きを楽しみにしてますね。

 
 

2007/03/23 11:10

Commented by 小龍景光 さん

れのちゃん、こんにちは!

>カースト制度がなくなってても壁があったんだぁ

それも信じられないくらいの壁があります。日本人にはちょっと分かりにくい感覚かもしれません。

>きっと気に入りそう!なんてか、夕闇が似合う感じ。神秘的ってーか
>(意味不明ъ( ゚ー^) 誤爆スマソ)

いまは完全なイスラム国なので、毎日5回の礼拝時間になると点在するモスクから祈りの時間を告げるアナウンスが流れます。アナウンスとは言っても歌うような感じでとてもエキゾチックです。

>でも気温50℃は・・・暑い所苦手なんだよなι(´Д`υ)アツィー ありえん!

エアコンがついていない車も窓を閉め切って走っています。窓を開けると熱風で火傷の危険があります。

>いちごパフェとは別腹なのかっ!女の子だね~(・∀・)ほう

小さい体のどこに入っていくのか不思議です(*_*)????

 
 

2007/03/23 11:12

Commented by 小龍景光 さん

おいちゃん!

>えっ、Koryuさんって野口五郎そっくりだあーっ!

それは激しい錯覚です~

>それはそうと、で食事は主には、やっぱりカレーなんでしょうか?

病院で手術後の患者さんもカレーを食べます!
カレーについてはエントリーでご紹介すると思います。

 
 

2007/03/23 11:16

Commented by 小龍景光 さん

だむさん、こんにちは!

>ホテル従業員が洗濯するような身分の客にはきちんと清掃等をしてくれないとか・・・

その通りです。どんなに面倒くさくても使用人を使わざるを得ないんですよね~。皿洗い一つにしても、日本人の奥様方から見ると不満足なんです。仕方ないので使用人が寝静まった深夜に、こっそりと洗物をしたという話も聞きました。

>これからのエントリーも楽しみです。

ありがとうございます!
旅行だけでは気がつかないようなエピソードをご紹介できればと思います。

>夜に見るのはきつい!またお腹減ってしまう・・・・

あはは(^^)
アップしていて自分でもお腹減っちゃいました(^^ゞ

 
 

2007/03/23 11:20

Commented by 小龍景光 さん

sarahさん、こんにちは!

>パキスタンといえば、バングラデシュ(いわゆる東パキスタン)とイギリスの関係も、いずれお願い~

らじゃ~!
そのあたりは必ず触れることになると思います!

>吉祥寺のバウスシアターってまだあるのかな~

ありますよ~!私も最近は行ってないのですが、姪っ子はときどき利用しているみたいです。

>飲み屋とかもいい雰囲気のとことろがあって(・∀・)イイ!!

駅前を外れていくと武蔵野の面影もあるし・・・良い街ですよね~

 
 

2007/03/23 11:29

Commented by 小龍景光 さん

ろくさん、こんにちは~!

>パキスタンライフ、興味津々です♪

ありがとうございます!
あまり知られていない国ですが、とても面白いところなんですよ~


>イチゴ美味しそう~!ババロア~!!!
>'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ

ろくさんも苺を召し上がったじゃないですか~~(^^♪

 
 

2007/03/23 11:39

Commented by 小龍景光 さん

ひよさま、こんにちは!

>野口五郎?うん、そういえば確かに。

ですから~、それは激しい錯覚なんですぅ~
写真にぼかしをかけたので、そんな風に見えるのかも・・・

>長い髪が・かわいいね~。

いや~~、あの頃はこんなのが流行っていました・・・
でも、この翌年には短くなっているんですよ~

>どんなかおして姪っ子ちゃんと歩いてるんだろ。鼻の下ながめかな?失礼。

あはは・・・(^^ゞ
まあ、似たようなもんです~

 
 

2007/03/23 11:41

Commented by 小龍景光 さん

珈琲好きさん、こんにちは!

>親日国なのですね~。

日本語がお上手な人も結構いるんですよ~

>誰も聞かないから聞いちゃお。綺麗なお姉さんは誰ですかぁ~? お母さん? お姉さん?

別に隠すものでもないんですが・・・あれは妹です。姪っ子の母親です(^^ゞ

>可愛い姪っ子さん。甘やかしてますねぇ~ ^^

妹は可愛げがありませんが、姪っ子はメチャメチャ可愛いんです(^_^;)

 
 

2007/03/23 20:58

Commented by cotodama さん

あらぁ~あ。ほんとうだ~! 野口五郎そっくりだあーっ!

小龍さんの撮る写真は被写体に対する並々ならぬ思いが伝わってきます。
特に食べ物が・・!(笑) 美味しそう~。

 
 

2007/03/23 22:01

Commented by 小龍景光 さん

ことだま様、こんばんは!

>あらぁ~あ。ほんとうだ~!

アッチャ~(←パキスタン人は「しまった~」って思うとこのように言います)・・・ことだま様まで・・・
えっと~、写真は必ずしも「真実」を写し撮ってはくれないこともありますよ~~(^^ゞ

>特に食べ物が・・!(笑) 美味しそう~。

あはは・・・(*^_^*)
ありがとうございま~す!

 
 
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